政宗公安座供養
特別展開催日の前日、執り行われた安座供養。
おそらく、今まで見たことも無い光景だろうと思う。
瑞巌寺宝物館、仙台市博物館より甲冑、倚像が遙か彼方の宇和島まで展示会のため旅だった。
甲冑は仙台市のものだが、倚像は瑞巌寺の仏像格である。
そのため瑞巌寺を出るとき遷座供養が行われた。
つまり、旅立ちの儀式である。
宇和島では政宗倚像をお迎えた儀式、安座供養が行われた。
展示会の成功と政宗公に見守っていただくための式である。
政宗公倚像前でお経をとなえる星執事長様
式典に参列された仙台伊達家18代泰宗様(中央)と宇和島伊達家13代宗信様。
後ろには倚像をお借りできるよう手配していただいた木村宗慎様。
そして甲冑を始め、政宗関係の貴重なものをお貸しくださった仙台市博物館館長様。
日通美術専門車の皆様と伊達博物館職員
安座供養のためお祈りする星執事長さんと両御当主
泰宗様と談笑する仙台市博物館学芸員さんと感慨深げに見つめる瑞巌寺学芸課長さん。
鉄黒塗五枚胴具足と政宗公甲冑倚像とが並んで飾られたのははじめてのことだとか。
瑞巌寺の方々は今まで何処にも貸していない倚像を出すことに戸惑いがあったそうである。
そのとき御老師が次のように言われたとお聞きした。
「父政宗は長男でありながら仙台藩を継げず、僻遠の地宇和島にいった長男である秀宗を心配していたであろう。生きている内、息子の知行地を見たいと思ったに違いない。貸して差し上げなさい。」
現代においても親子の関係は、薄くなっている。今回の展示は、老師の言葉を受けたわけでは無いが、親子の絆を中核に据え、仙台伊達家と宇和島伊達家がより強い絆で結ばれるよう祈念し、「政宗見参!」とした。
2 件のコメント:
伊達者 様
以前の貴ブログへ記載させて頂きました内容をこちらに転載させて頂きます。
まずは、今回の特別展の内容をブログにしていただきありがとうございます。
(以下、転載です)
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本日(9/16)も貴重なお時間を頂戴し申し訳ありませんでした。
朝9時過ぎより昼過ぎまでゆっくりと見学させて頂きました。
仙台・松島でもこれだけの品々を一堂に会して拝見したことはありませんでしたので、特に、昨年発見された”長子・秀宗公への知行斡旋のために本多正純に宛てた父・政宗公自筆書状”まで眼前に拝見することができ、とにかく全身に鳥肌が立つ思いでした。
途中から伊達者様が来館者にご説明しているお姿を目撃し、その話術の巧みさと造詣の深さに改めて聞き入っておりました。本当にありがとうございました。
その後も拝観していたのですが、来場者もあっという間に増え、また、伊達五十七騎入府行列の時間もありましたので早々に失礼させて頂きました。
ご挨拶もせずに退出したご無礼、ご容赦願います。
こちらこそ、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
この度は素晴らしい特別展を開催して頂きまして誠にありがとうございました。
頓首
-追啓-
雨が本降りになる前に宇和島城天守閣にも登ることができました。
また、瑞鳳殿ボランティアガイド会長のあかとんぼ様に改めて今日の話をしたいと思っています。以上
伊左大夫 様
あの雨で天守まで登れたとは、天も味方してくれたのでしょう。本当に良かったです。宇和島の印象が悪くなったら秀宗公も残念がると思います。57騎は私も関係者ですから写真を撮りに参戦していました。
今日の入館者は1,000人を越え記録になりました。恐るべし!政宗公の人気です。連休最後の伊予の旅、楽しんでください。
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