はるばる宮城県松島、瑞巌寺よりの見参!
日通の美術専門員は梱包の木組みを制作するため前もって瑞巌寺宝物館で研修している。
その大きさに合わせ木組みを作成、作業をスムーズにしている。
大切な文化財の運搬には気を遣う。
また開梱作業には細心の注意が必要と聞いた。
真綿でくるむという表現がぴたりである。
政宗公倚像は台座と分けることができるが、倚像は太刀、前立て、軍配を除いて分解できない。
台座にそっと乗せ、設置する美術専門員、そして見守る学芸員・・・
軍配の設置
付いている紐など細い隙間に入れ、縛るためピンセットでの気の遠くなるような作業。
展示へのこだわりと、我が子のように美術品を扱う気概が伝わる。
最後の締めは弦月の前立て
瑞巌寺宝物館学芸課長さんがしめる。
写真で見ると簡単な作業のようであるが、時間は数時間費やす。
それにもまして、細心の注意、mm単位の展示位置など、書き切れない。
特別展には学芸員さん方のプライドと各館の代表的な展示物の競演の場所。
見るという表舞台だけでなく、お客さんのため展示して見せるという裏舞台を知ってもらいたい。
続編は後日・・・
2 件のコメント:
神経をすり減らしての組み立て作業ですね。ブログを読みながら、こちらも緊張してしまいました。
しかし、「政宗公倚像」が思ってた以上に大きいのに驚きました。
展示に関わったみなさ~ん!大変お疲れ様でした。実物を見るのがとても楽しみです。
隆 様
まだまだ続いています。政宗所用鉄黒塗五枚胴具足(国重要文化財)の展示も緊張するところです。時間制約があり、16時までには全て終わっていなければなりません。16時半瑞巌寺執事長様による政宗公甲冑倚像の安座供養がありますから・・・身が震えるほどの展示品です。期待してください。
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