銅版画展
伊達博物館ロビーにて展示中!
龍華山等覚寺
銅版画を刷り、拡大コピーしたものである。
金剛山大隆寺
銅版画を刷り拡大コピーしたものである。
解説版
金剛山大隆寺 龍華山等覚寺
銅版画の発見について
金剛山大隆寺において明治35年(1902年)に作成された銅板が原版が発見され、龍華山等覚寺に伝わる原版と併せて、明治時代の伊達家菩提寺の様子が明らかとなりました。
◆発見の経緯
龍華山等覚寺には「明治35年3月金沢済美館製版」と記された銅版画原版が伝わっており、以前から知られていました。昨年9月頃、金剛山大隆寺において新たに住職を迎えるために整理を行っていたところ、「明治35年2月刻金沢済美館製版」と記された原版を発見しました。
◆銅版画の内容について
銅版画はいずれも寺域を俯瞰で描写し、「龍華山等覚寺之景」では再建前の本堂や、今は無い霊牌堂、伊達家墓所の拝殿などの様子が描かれています。ただし、文字情報では「鶴松城」や「山門 設計中」など事実と異なる記載も見受けられます。「金剛山大隆寺の景」では明治38年に亡くなった9代藩宗徳公の墓所が無い点、戦災で焼失した和霊廟山門と参籠堂が描かれている点、御霊屋と本堂の間に「設計中」とかかれた渡り廊下が描かれている点など、現在と異なる様子が描かれています。両絵図ともに明治期の両菩提寺を今に伝える貴重な資料です。
2 件のコメント:
可能であれば、コピーではなく銅版画そのものを展示してほしいと思います。
銅版画そのものが小さく、ケースの中ではなかなか見えにくいこともあります。また、所蔵がお寺さんなので、特別展などと併せてお借りしたいと考えています。今回の発見で三間在住の銅版画作家の方の印刷技術をお借りしたと聞いています。この展示は刷ったものを拡大コピーしています。
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