2013年11月21日木曜日

吉田藩の「御掛屋(おかけや)」について出前授業を行いました。

 
市内吉田小学校を訪ね、宇和島歴史文化研究会主催の出前授業を行いました。この日は、研究会から赤松・清家副会長、伊達博物館から館長、学芸員3人が参加しました。6年生40人の社会科の学習として、江戸時代に吉田藩の御用商人をつとめた両替商「御掛屋(おかけや)」であった佐川家に伝わる品物をもとに、ふるさと「よしだ」の歴史について学習しました。
 
 
吉田町出身の赤松副会長から、ふるさと吉田の歴史について説明を聞きました。伊予八藩といわれた時代、吉田藩は宇和島藩から分かれてできたことを知りました。
 


 昔の吉田は、アシ(葦)のはえ茂る泥田であり、埋め立てられて現在のようになったこと、「よしだ」という名前がそこからつけられたという説があることなどを学びました。



 江戸時代のお金の流通について学びました。金本位制、銀本位制など難しい言葉が出てきました。金は主に江戸中心、銀は西日本で流通していたということです。
 


  佐川家に伝わる様々な道具類を見学しました。両替商として使われていた様々な品物について、実際に目で見て、触れることができました。
 







 てんびんばかりや、小判、豆板銀などいろいろなお金がありました。金と銀の重さで両替が行われていたこと、現在の銀行のような仕事をしていたことを知りました。








様々な種類(重さ)の分銅があり、幕府によってきちんと検査が行われていたということです。





  歴史を偲ばせる大切な品々を自分の目で見ることができました。








 今日の出前授業について、吉田小学校のHPで早速取り上げていただきました。
 「吉田藩の起こりや御掛屋佐川家についてわかりやすく説明していただきました。江戸時代、オカケヤは、吉田藩の両替商だったそうです。実際に使用していた1両や豆板銀、てんびんばかりなども持ってきていただきました。普段、日常的に見聞きしているオカケヤの歴史を知ることができて、子どもたちは、”目から鱗” だったのではないかと思います。」  
http://ehm-yoshida-e.esnet.ed.jp/html/

 出前授業の終わりに、 児童から「今のオカケヤはホームセンターですが、今のようなオカケヤになったのはいつ頃ですか。」という質問がありました。通学路にあるおなじみの店の歴史について、疑問を持ったようでした。
  佐川家の言われるところでは、明治になって、今のようないろいろな日曜道具を扱うお店になったようです。廃藩置県のとき、オカケヤにあった両替商としての道具類をいったん政府にお返ししたそうですが、後日、国から「保管しておくように。」とのお達しがあり、以来佐川家に残されているとのことです。これら両替商としての道具類は、現在、伊達博物館に寄託いただいています。児童の貴重な学習の機会を与えていただいており、ありがたいことです。

 自分たちの生まれたふるさと「吉田」に伝わる歴史や伝統、文化について、さらに勉強して、大人になってもふるさとを誇れる人になってほしいと思います。ふるさとの貴重な文化遺産を展示していますので、ぜひ伊達博物館にも足を運んでください。

※吉田藩について
 慶長19年(1614)、伊達政宗の長男秀宗(ひでむね)が将軍秀忠より伊予国宇和郡10万石を与えられ、西国の伊達宇和島藩が始まった。(秀宗の宇和島入部は1615年。)明暦3年(1657)7月、3男宗利(むねとし)の襲封に際し、秀宗は5男宗純(むねずみ)に3万石を分地することとした。これが吉田藩の始まりである。宗純以後、宗保(むねやす)、村豊(むらとよ)、村信(むらのぶ)、村賢(むらやす)、村芳(むらよし)、宗翰(むねもと)、宗孝(むねみち)、宗敬(むねよし)と9代、214年間にわたって吉田藩が続いた。
 
 
 

2013年11月15日金曜日

秋本番!!

昨夜からの雨も上がり、心地よい秋空になりました。博物館周辺や、天赦園の秋を探しました。


博物館の隣り宇和島東高校の木々も色づいています。


銀杏の葉も鮮やかに色づきました。




柳の木や、楓も秋本番です。
 








かわいい菊が出迎えてくれました。
 
ツワブキが満開です。



池に映る秋の空が綺麗です。





天赦園周りの喧噪もここまでは聞こえません。


落ち着いたひとときを過ごしました。




ピラカンサスの実、食べたくなりました。



お城山も紅葉し始めています。
r

2013年11月3日日曜日

「香あそびを楽しもう」体験しました。

  特別展「結の華  ー佐賀鍋島家と宇和島伊達家の幕末・明治-」 開催中に関連イベントとし

て行われた「あつまれ DATEキッズ ~お殿様気分で茶室に座り、香あそびを楽しもう~」に参加

しました。はじめに博物館で展示中の香道具の説明を聞いた後、天赦園の茶室で、香りの記号を

デザインし、香あそびを体験しました。 当日は市内の小学校から、5年生児童、お母さんが参加し

ました。参加人数は少なかったですが、秋晴れの午後、優雅な「香」の世界を楽しみました。



展示中の香道具について学びました。
天赦園の茶室(潜淵館)にて


伝統的なお香の楽しみ方を知りました。

初めて体験する世界です。

講師は山中瑞穂先生です。

3種類のお香が用意されています。

真剣な表情でお香を「きく」。

3種類のお香の組み合わせを推理します。
器の灰の中には炭団(熱源?)が入っています。


熱の通る小さな穴を開け、雲母を乗せてその上にお香を。

初めて香の世界を体験しました。今回は初心者向けということで3種類のお香の組み合わせを楽しみましたが、遙か昔、政宗の時代には10種類ものお香を用いての香遊びだったそうです。今回初めての香遊び、残念ながら一度も当たりませんでしたが、よい経験ができました。



2013年10月24日木曜日

搬出作業を終え、九州へ。

特別展「結の華 ー佐賀鍋島家と宇和島伊達家の幕末・明治ー」が終了し、公益財団法人鍋島報效会樣ほかからお借りした大切な品物をお返しするための搬出作業を行いました。早朝6時から作業を開始し、1時間あまりの作業の後、午前7時半に九州に向けて出発しました。台風の接近が心配されましたが、無事に搬出・返却作業が終了しました。

作業開始した午前6時の城山です。


美術品を専門に輸送する美専車で運びます。

エアサスペンション搭載、庫内は完全装備です。

 


  
 






 
 


美術品の搬送には専門のトラックが使われます。美術品専門搬送車、略して「美専車」と言います。大切な美術品をウレタンや毛布でくるみ、固定して運送します。庫内は空調が完備されエアサスペンション(空気ばね)を利用して、美術品を守り、学芸員も同乗する特別席もある特別な車両です。作業に関わるスタッフは、収蔵庫からの作品の出し入れや開梱・梱包等も行う専門家集団です。展覧会の縁の下の力持ちです。


搬出品を慎重にチェックして、作業を続けます。



梱包した品を慎重に運びます。

















モルチール砲など重量のある品物が大変でした。
 


最終点検中です。

















 

しまなみ海道を経由して、九州に向けて出発。









搬出作業を終えた頃、すっかり明るくなった城山。

2013年10月20日日曜日

「伊達五十七騎戦国武者行列」が行われました。

 
宇和島藩の初代藩主、伊達秀宗が元和元年(1615)年に、57人の家臣を引き連れて、宇和島に入部した様子を再現する「伊達五十七騎戦国武者行列」が行われました。県内外から公募で選ばれた甲冑姿の武者行列は迫力満点でした。 (ブログアップが遅くなり、失礼しました。)
 
 
 
 
道の駅「きさいや広場」を出発して、大勢の人で賑わう「きさいやロード」を、南予文化会館前まで練り歩きました。2体の牛鬼も登場して、イベントを盛り上げていました。
 





 
 



 
この57人の家臣は秀宗の父政宗が、自分の家臣のなかから選んで秀宗付きの家臣としたもので伊達五十七騎といわれます。当日はそれぞれの武者が名前を記したのぼり旗をさしていて、よくわかりました。


 
 
さわやかな秋空のもと、「うしおに広場」では、餅まきもあり、大勢の人出で賑わっていました。 
 
 

甲冑は宇和島の姉妹都市である宮城県大崎市からお借りしたものだそうです。この行事に合わせて来宇された大崎市からのお客さんが伊達博物館を訪ねていただきました。7月の宇和島うしおに祭り以来です
 
 

 
 南予文化会館前で全員の写真撮影。石橋寛久市長、宇和島伊達家13代当主伊達宗信様もおられます。この後、五十七騎の有志の方はこの姿のまま、宇和島城まで登られたそうです。お疲れ様でした。再来年は、秀宗入部400年になります。市民総ぐるみで、宇和島市を盛り上げていきたいものです。

2013年10月19日土曜日

「長寿、宗紀展 長寿大名100年を謳歌」 後期展を再開しました。

好評のうちに平成25年度特別展「結の華 佐賀鍋島家と宇和島伊達家の幕末・明治」が終了しました。会期中は大勢の皆様が博物館を訪れていただき、誠にありがとうございました。引き続いて後期展「長寿、宗紀展 長寿大名100年を謳歌」を再開します
   

長寿大名として名の知られる宇和島伊達家7代藩主宗紀(むねただ)。100年(公式記録)という長い年月を生きる中、政治家として敏腕をふるう一方、趣味の世界でも遺憾なく才能を発揮しました。本展示会では、伊達家に伝来する宗紀所用の品やその人柄が偲ばれる品、また正室 観(みよ)姫の実家である佐賀鍋島家にちなむ華やかな品など、1世紀を生き抜いた長寿大名ゆかりの品を一挙に公開します。多数の皆様の来館をお待ちしております。

展示期間: 平成25年10月19日(土)~12月25日(水)
休 館 日 : 月曜日 ※月曜日が祝祭日の場合は月曜開館、火曜日休館           
  
 


 
【写真】7代藩主 宗紀肖像(公益財団法人宇和島伊達文化保存会蔵)
          扁額「楽春」(宗紀)筆 (公益財団法人宇和島伊達文化保存会蔵)

 
(展示内容について)
 
第1展示室(宗紀と筆) 
  能筆家として知られる宗紀直筆の書や愛用の文房具類に加え、その精神世界を彷彿とさせる品を紹介します。
 
第2展示室(宗紀の春)
  正室観(みよ)姫の実家である佐賀鍋島家にちなむ華やかな品を紹介します。伊達家に伝来する鍋島家の家紋・杏葉紋(ぎょうようもん)の付された調度品や佐賀ゆかりの品など大名家ならではの婚礼調度品を中心とした展示です。
 
第3展示室(福寿、宗紀)
  宗紀の長寿祝いの品などを紹介します。明治22年に開かれた百歳祝いの様子、隠居後余生を過ごした天赦園の様子や宗紀自作による作品も併せて公開します。
 
  また、第3展示室内において、修復作業を終えた「東海道五十三次蒔絵組盃」を特別公開します。現代の蒔絵職人による洗練された技巧の成果をご覧いただけます。
 
 
 
 特別展の会期中、市内の小・中学生の皆さんも伊達博物館を訪れました。学芸員の説明に熱心にメモを取る姿も見られ、頼もしく感じました。 
10月3日、三浦小学校の5、6年生の皆さん
10月10日、城南中学校1年生の皆さん






熱心に学芸員の説明を聞いていました。

 

 特別展に合わせてお借りした佐賀鍋島家の貴重な品々を梱包、整理しました。併せて後期展の展示替えを行いました。数多くの品のなかで最も大変な作業はモルチール臼砲、ボンペン野戦砲です。重さは600kgあり、学芸員だけでなく専門の業者の方が取り組んでいただきました。
 
重さが600kgのモルチール臼砲。5人がかりです。

細心の注意を払って作業中です。



梱包作業を終え、あとは佐賀まで運搬です。