2011年11月10日木曜日

楠本イネ

 楠本イネは、幕末に日本に来ていたシーボルトの娘である。彼女は波乱の生涯を送った幕末の女性として名高い。また日本で最初の産婦人科の医者として有名である。イネは、シーボルト門下の宇和島藩二宮敬作から医学の基礎を学び、石井宗謙から産科を学び、宇和島藩伊達家に招かれていた村田蔵六(後の大村益次郎)からはオランダ語を学んだ。宇和島では大村益次郎(村田蔵六)宅とは、神田川を挟んで、近くに住んでいた。

神田川にかかる御通橋

この橋名は歴代の御当主が法圓寺へ墓参の時に通った由来からである。

東温市にある坊ちゃん劇場ミュージカル、来年度はイネの生涯を描いた「幕末ガール」

2011年11月10日愛媛新聞によると、西予市ではイネの先生である二宮敬作の生涯を大河ドラマ化するため、誘致を打ち出したそうである。


神田川付近の地図


三角屋敷跡

 イネの住居は屋敷の敷地が三角だったので三角屋敷と呼ばれていた。現在は跡形も無く、一般住宅となっている。司馬遼太郎の小説「花神」では、この三角屋敷からイネは蔵六のところに通った設定となっている。



三角屋敷の銘板

富澤町名碑は宇和島市の旧町名より
この通りは富澤礼中という御殿医が住んでいたところからこの町名となった。


大村益次郎住居跡

今は普通の民家である
宇和島は歴史ある街であるが、戦争で焼け出され、ほとんどの貴重な建物など残っていない
残念なことである。平成23年に住宅火災で現在は説明版と白壁の塀のみ・・・

4 件のコメント:

syoryu さんのコメント...

やぁ~と、出ましたね~!個人的に一番好きな時代が・・・(^_^)v
 村田蔵六・楠本イネ・二宮敬作など、幕末の一場面を彩る方々・・・!

 坊ちゃん劇場での公演、楽しみですね・・。そして、大河ドラマ・・となれば、最高ですね!!

伊達者   さんのコメント...

幕末の宇和島は変化がある。しかし、メジャーにはなかなかなれない。
神田川界隈は史跡的にはあるんですが、残念なことに実物がない。つまり、面影すら無いのです。

お客さんもがっかりして帰られることが多いですね。町並み保存の条例をいち早く実施していれば、良い雰囲気だったんですが、残念です。

来年は西予市の人気が上がるでしょう。大河では長期間の脚本が書けるかどうかです。二宮敬作で46話持つかどうかですね。

伊達博友の会 さんのコメント...

小生的には、大河ドラマは、主役の波瀾万丈の人生がなくては面白みを感じない。さらに、涙とスリルが調味役として必要。

二宮敬作何かより、山家清兵衛や前原巧山の方が遙かに題材としては良いし、宇和島をアピールできると思うのだが、
まあ、これは好みの問題ではあるが(笑)

伊達者   さんのコメント...

NHKの方によると大河は女性が出ないと視聴率につながらないとか。宇和島でも伊達宗城を大河になどと言われる方も居るが48回は保たないだろう思う。

秀宗なら政宗の時代から人質の時代、政略的な井伊家との婚姻、宇和島入府、そして宇和島騒動と波瀾万丈の物語りになるんだが、はたして執筆者が居るかどうか?