今回の展示替えは「いやし博2012春の特別展-政宗と秀宗-」の展示品が多いことと「ひな人形展」の撤去収納と重なり、開館以来初めての大仕事となった。その様な訳で休館日を4日間とり、お客さんに大変ご迷惑をかけている。もう一つの大仕事、「宇和島紀行」の撮影も重なって館内はおおわらわである。
ほかの館と大きく違うところがある。人員が少なく、手作りの展示となっている点である。説明文やパネルなどは学芸員による自作、印刷パネル作成は受け付け事務、勿論、展示品の扱いや説明などについても自分たちでやらねばならない。この4日間、館員は疲れ果てて帰って行くだろう。
このような博物館の舞台裏はあまり知られていない。
展示替え度に来て頂くお客さん、説明パネルが以前のものと違っているのが分かるだろうか?公益財団法人宇和島伊達文化保存会のものは青いライン、宇和島市のもの(館蔵品)は赤いライン、お借りしたものは緑のラインと分類している。また、今まで品名と説明を別々にしていたが、一枚にまとめすっきりさせている。このような細かな所まで気配りし、アイディアを出し、お客様に見ていただいていることを是非、知って頂きたい。
公益財団法人宇和島伊達文化保存会蔵 青いライン
伊達博物館蔵 緑のライン
個人蔵 赤いライン
2 件のコメント:
いいですね。観覧者の目線での説明嬉しいですね。しばらく、行っていないので今度行くのが愉しみです。
ミュージアムハンター 様
春と秋は物語として繋がっています。今までの宇和島藩伊達家の集大成です。秀宗が太閤からもらった白梵天も昔の状態で見ることができます。これは博物館が開館して初めてのことです。また秀頼の和歌も初登場・・・この内容から秋の仙台藩伊達家「政宗見参!」に繋がります。
コメントを投稿