さて、この展示をする中でお客さんに誤解を生じていることが何点かある。
1 何時も同じ展示で面白くない。
これは明らかな間違いで、年間5回の展示替えを行っている。そのたびに出すものはテーマによって違う。開館以来初めて出すものもある。全て見ようと思ったら少なくとも10年は通わなくては見ることはできない。
2 国の重要文化財の太閤画像は何時も展示されていると勘違いされている方が多い。重要文化財の展示は規制がある。年間60日以内、傷みの激しいものについては30日を限度とし、場所は2カ所以内。
3 暗い博物館
これも文化庁の指導により、展示物ににより照度を変えねばならない。展示品の時代にもよるし、種類にもよるが、照度計で計測し、できる限りお客さんに満足がいくような照度で展示している。
4 本物
展示されているものにレプリカはない。全て時代を経た本物である。保存状態が良いのであまりのきれいさにどこで作ったのですかなどという質問もあるが、現在の技術では制作不可能なものも多いと聞いている。
このような展示の中で紹介したいことがある。公益財団法人伊達文化保存会の展示物の中に5つの日本一のものがあるということ。しかし、いつも見ることができるわけではない。
5つある国の重要文化財の太閤像の内、一番大きな肖像画
日本一長寿の大名(百歳大名)
宇和島藩伊達家七代藩主伊達宗紀
日本一大きな甲冑
宇和島藩伊達家三代伊達宗贇所用
日本一古い日章旗
昭和9年大阪毎日新聞の記事による
日本一保存状態の良い女乗り物
秋田久保田藩佐竹家よりお輿入れの佳姫所用
宇和島藩伊達家九代藩主伊達宗徳の奥様
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