9月6日(金)午前9時から、恒例の平成25年度特別展の開会式及び内覧会を行いました。当日は、各地に被害をもたらした台風17号も去り、秋の日差しが注ぐなか、公益財団法人鍋島報效会より鍋島家第15代御当主鍋島直晶様をお迎えして開催しました。厳粛な中にも華やかな開会式、内覧会の様子をお知らせします。
80余名のご出席をいただき、エントランスホールで開会式を行いました。
主催者を代表して、石橋寛久宇和島市長のあいさつで開会しました。
宇和島伊達文化保存会理事長・宇和島伊達家第13代御当主伊達宗信様よりごあいさつをいただきました。
公益財団法人鍋島報效会会長・佐賀鍋島家15代御当主 鍋島直晶様よりご祝辞をいただきました。
芳心会木村事務所木村宗慎様よりご祝辞をいただきました。
引き続いてテープカットを行いました。
続いての内覧会では、今回の特別展を担当した伊達博物館学芸員が今回の特別展のねらい、見ていただきたい点などについて詳細に説明を行いました。
【第1展示室】
【第2展示室】
【第3展示室】
『結の華 -佐賀鍋島家と宇和島伊達家の幕末・明治-』
1.期間 平成25年9月6日(金)~10月14日(月) (開館34日)
2.開催趣旨
佐賀鍋島家と宇和島伊達家とは深い縁で結ばれており、江戸時代に両家では3組もの縁談が結ばれた。宇和島伊達家5代村候、7代宗紀、8代宗城のもとへそれぞれ護姫、観姫、猶姫が夫人として迎えられている。この縁から,現在でも伊達
家には鍋島家の家紋である杏葉紋のあしらわれた調度群や佐賀焼きと記された
磁器類も残されており、また宇和島市内個人宅には観姫所用と伝わる雛人形・雛道
具類も現存している。
磁器類も残されており、また宇和島市内個人宅には観姫所用と伝わる雛人形・雛道
具類も現存している。
鍋島家は九州北西部に位置する35万7千石の雄藩で、明治期には侯爵家として活躍した。旧佐賀藩主11代直大は皇室の信任厚く 「鍋島は神のような人柄だか
ら」(『鍋島直映公傳』)と称されるほどであり、明治天皇ゆかりの品も残される。
ら」(『鍋島直映公傳』)と称されるほどであり、明治天皇ゆかりの品も残される。
藩政期には、有名な武士の経典『葉隠』が佐賀藩祖鍋島直茂を理想像として書
かれており、歴史に根ざす一貫した人間教育には現代にも通じるところがある。幕末
期には西洋文化を積極的に取り入れ、長崎警備の重要性から西洋式軍備の増強を
かれており、歴史に根ざす一貫した人間教育には現代にも通じるところがある。幕末
期には西洋文化を積極的に取り入れ、長崎警備の重要性から西洋式軍備の増強を
図っており、10代直正が西洋の蒸気船に試乗する様子を描いた「鍋島直正和蘭
船乗込図」と題される絵巻物も残される。近年この絵図に酷似した絵図が伊達家に
現存することが見出され、当時の両家の深い結びつきが伺われる。また、佐賀では藩御用の鍋島藩窯・鍋島更紗・鍋島緞通などの優れた工芸品を産出し鍋島ブラン
ドを確立し、今に伝えている。
ドを確立し、今に伝えている。
平成6年度に開催された当館の開館20周年記念特別展において、鍋島家と伊達
家との深い縁を紹介し好評を得たが、再び鍋島家資料の閲覧を羨望する声も多い。
両藩の結びつきから、現存する親交の深さを感じられる品や美術工芸品を紹介する
ことで、相互の地域振興や文化の広がりに貢献していきたい。
家との深い縁を紹介し好評を得たが、再び鍋島家資料の閲覧を羨望する声も多い。
両藩の結びつきから、現存する親交の深さを感じられる品や美術工芸品を紹介する
ことで、相互の地域振興や文化の広がりに貢献していきたい。
3.会場 宇和島市立伊達博物館
(展示室:空調完備―平均気温22度・相対湿度60%±2)
4.主催
宇和島市・宇和島市教育委員会・公益財団法人宇和島伊達文化保存会
5.協力
公益財団法人鍋島報效会(徴古館)・佐賀県立博物館・佐賀県立美術館
佐賀県立佐賀城本丸歴史館・佐賀県立図書館・武雄市図書館歴史資料館・
九州国立博物館
6.後援(名義使用・宣伝活動)
NHK松山放送局・南海放送・テレビ愛媛・あいテレビ・愛媛朝日テレビ
宇和島ケーブルテレビ・愛媛新聞社・読売新聞大阪本社
朝日新聞社松山総局・毎日新聞社松山支局・産経新聞社松山支局
宇和島ケーブルテレビ・愛媛新聞社・読売新聞大阪本社
朝日新聞社松山総局・毎日新聞社松山支局・産経新聞社松山支局
7.展示構成
【第1展示室 「大名華族」 】
明治期以降の侯爵家ゆかりの品、天賜品
鍋島家:鍋島家11代直大とその夫人栄子を中心とした明治天皇ゆかりの品
永田町鍋島邸西洋館(関東大震災により崩落)を飾った品
伊達家:伊達家8代宗城を中心に、天皇から拝領した皇室ゆかりの品 等
【第2展示室 「婚礼の華」】
婚礼にまつわる調度品
伊達家:鍋島家の家紋・杏葉紋蒔絵調度品
伊達家7代宗紀・観姫所用の品
鍋島家:観姫輿入時の記録 等
【第3展示室 「幕末の華」 】幕末の殖産興業品
鍋島家:鍋島家10代直正ゆかりの品
鍋島藩祖・佐賀藩初代の品
伊達家:伊達家8代宗城所用の品
殖産興業:鍋島ブランド(鍋島更紗、鍋島段通、鍋島藩窯)
西洋軍事(蒸気・大砲鋳造に関する品) 等
8. 観覧料
大人/500円 大・高生/400円 中学生以下/無料
※団体(20名以上)並びに敬老(65才以上)及び身障者手帳を所持する方は
大人/400円 大・高生/200円 中学生以下/無料
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