天赦園の花菖蒲(はなしょうぶ)が咲き始めました。今年は、例年に比べて咲き始めるのがやや遅かったようです。色とりどりの花が咲き誇る様は壮観です。
花菖蒲(はなしょうぶ)・・・
アヤメ科の多年草。ノハナショウブを原種として、日本で改良された。高さ約80センチメートル。葉は剣状でとがり、平行脈と中肋脈がある。初夏の頃、白・桃・紫色などの美花を茎頂につける。俗に「しょうぶ」というが、節句に用いるショウブ(サトイモ科)とは別。〈季・夏〉
菖蒲(しょうぶ)・・・
サトイモ科の多年生草本。根茎は水底の泥中に横たわり、葉は長剣状で80セントメートル余り。初夏、花茎の中程に黄緑色の小花を棒状に密生。葉は芳香があり端午の節句に菖蒲湯(しょうぶゆ)とする。根茎を乾して「菖蒲根」と呼び健胃薬とする。古くは「あやめ」と読んだが、アヤメ科のアヤメ・ハナショウブの類とは葉の形が似るだけで全くの別種。茸草。軒菖蒲。漢名、白菖。〈季・夏〉
ヤマボウシも咲いていました。クリーム色の優しい花です。
山法師(ヤマボウシ)・・・
(「山帽子」とも書く)ミズキ科の落葉高木。山地に自生。高さ6~10メートル。葉は楕円形。夏、細花を球状に密生し、その周囲にある4枚の苞は白色卵形で大きく、花弁のようで美しい。果実は球状で紅色、食用。庭園樹とする。ヤマグワ。漢名、四照花。
ゆすらうめ(桜桃・山桜桃・梅桃)・・・
バラ科の落葉低木。中国原産。高さ約3メートル。葉は楕円形。春、葉に先立って葉のつけ根に白色5弁の小花を開く。花後、小球形の核果を結び、梅雨の頃紅熟、食用。ゆすら。漢名、英桃。〈季・夏〉。「山桜桃の花」は〈季・春〉。
鮮やかな朱色の花、キョウチクトウでしょうか?
夾竹桃(きょうちくとう)・・・
キョウチクトウ科の常緑大低木。インド原産。高さ約3メートル。葉は細く革質、3葉ずつ輪生。乳液を含み有毒。夏、桃色の花を開く。白花・八重咲などの園芸品種もある。庭木とし、葉は強心・利尿に有効という。〈季・夏〉
枝も折れんばかりのアンズ。まだ熟れていません。
あんず(杏子・杏)・・・
(唐音)バラ科サクラ属の落葉高木。中国の原産。果樹として広く世界で栽培、日本では東北地方・長野県で栽培。幹の高さ約3メートル。葉は卵円形で鋸歯(きょし・のこぎりば)がある。早春、白色または淡紅色の花を開く。果実は梅に似て大きく、初夏に実り、果肉は砂糖漬・ジャムなどにする。種子は生薬の杏仁(きょうにん)で、咳止め薬の原料。カラモモ。アプリコット。〈季・夏〉。「杏子の花」は〈季・春〉。〈下学集〉
〈下学集〉(かがくしゅう)・・・
室町時代の国語辞書。2巻。著者未詳。1444年(文安1)成る。意義により天地・時節など18門に分類して漢字をあげ、片仮名で和訓をつけ、漢文体で意義・語源を簡潔に注記する。
いよいよ宇和島にも夏がやってきました。
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