このたび、大徳寺高桐院、妙心寺蟠桃院、東福寺、成巽閣ほか所蔵者の皆様のご協力のもと宇和島伊達400年祭記念春期特別展『秀宗入部400年-宇和島伊達家のはじまりと大名家の雛まつり-』を開催する運びとなりました。
今年は、仙台藩祖伊達政宗の長子・秀宗が宇和島に入部してからちょうど400年という記念すべき年にあたります。本展では、宇和島伊達家誕生に関わる貴重な伝来品と仙台から伝来した文化を主軸に、春にふさわしい伊達家伝来の雛調度を中心に各大名家の雛調度、婚礼調度も交えて紹介します。多くの皆様のご来館をお待ち申し上げます。
今年は、仙台藩祖伊達政宗の長子・秀宗が宇和島に入部してからちょうど400年という記念すべき年にあたります。本展では、宇和島伊達家誕生に関わる貴重な伝来品と仙台から伝来した文化を主軸に、春にふさわしい伊達家伝来の雛調度を中心に各大名家の雛調度、婚礼調度も交えて紹介します。多くの皆様のご来館をお待ち申し上げます。
仙台藩祖伊達政宗の長子・秀宗は慶長19年(1614年)に父とともに大坂冬の陣で戦い、功績をあげたことにより、同年12月28日に伊予国宇和郡の領地10万石を拝領しました。翌年3月に、秀宗公が初入部して以来、宇和島は10万石の城下町として栄えてきました。2015年は伊達家が宇和島に入部し、この地を治めてからちょうど400年という記念すべき節目の年です。
本展では、宇和島伊達家400年の記念すべき年の第一弾となる特別展として藩祖秀宗公に始まる宇和島伊達家誕生までに関わる貴重な伝来品と仙台から伝来した文化を主軸に、春にふさわしい伊達家伝来のひな調度を中心に各大名家の雛調度、婚礼調度も交えて紹介します。この機会に、宇和島を治めた大名家の歴史を市内外の方々に理解していただくとともに、一地方である宇和島に貴重な資料が多く伝来することを伝えていくきっかけとなることを期待しております。
第1展示室 「秀宗、宇和島初入部までの道のり」
戦国武将伊達政宗の長男として生まれた秀宗。豊臣家の人質として暮らした京都での幼少期の衣装や豊臣家ゆかりの拝領品、大坂冬の陣後に秀宗が宇和郡10万石を拝領した経緯を記した資料を中心に紹介します。また藩祖秀宗公が宇和島に初入国する際に、父政宗から送られた藩主としての心構えを説いた覚書や、宇和島までの道中を気遣う様子がつづられた手紙など、藩主となる息子に対する父政宗の心遣いがしのばれる資料より、秀宗誕生から藩主として宇和島に初入部するまでの軌跡を紹介します。また入部400年の記念として作成した茂本ヒデキチ氏による藩祖秀宗とその父政宗の姿絵屏風も初お披露目します。
第2展示室 「藩主として、文人としての秀宗」
初入部後の1615年より、秀宗公は藩主としての手腕を奮っていきます。ここでは、徳川将軍家から拝領した資料を中心に、朝廷との交流も伺える資料を紹介します。加えて政宗が秀宗に藩主として学問などの教養も身につけるよう説いており、名香を贈り詩歌を添削するなど、親子間での文化的な交流を伝えるとともに、秀宗と共に仙台から伝わったとされる民俗芸能「鹿踊り」も紹介し、秀宗の文人としての一面も紹介していきます。
第3展示室 「大名家、華やかな雛祭り-婚礼調度とそのミニチュアを中心に-」
毎年恒例の展示となったお雛様と雛調度。雛調度の「雛」とは「小さい」とか「かわいい」とかを意味し、雛調度はお嫁入り道具のミニチュアとされています。今回の展示では各大名家に伝来する婚礼調度とそのミニチュアである雛調度を同時に展示することで、大名家の雛調度が婚礼調度のかたちに基づいて、いかに精巧に作られているかがご覧いただける内容となっています。特に今年は他館にもご協力頂いて、伊達家伝来品以外の大名家の雛調度も交えてスケールアップした形での雛展を開催いたします。
宇和島伊達400年祭記念春期特別展
秀宗入部400年
「~宇和島伊達家のはじまりと大名家の雛まつり~」
会期:平成27年2月28日(土)~4月5日(日)
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