2010年9月2日木曜日

家紋「竹に雀」

 宇和島藩伊達家の家紋は基本的に四つ存在します。宇和島笹と呼ばれる「竹に雀紋」、「竪三引両紋」「雪ニ薄紋」「九曜紋」です。代表的なのが仙台伊達家の「竹に雀紋」、別名「仙台」と呼ばれる家紋の変形紋「宇和島笹」。この家紋については偶然の事ながら一つの出来事がありました。昨日、伊達家関係の方より、裃を寄贈したいとの話があり、見てみると家紋は「仙台笹」、見事な裃でありがたく受け取ることにし、手続きを現在行っています。寄贈していただく方の話では「政宗が着ていたかも・・・」とか「秀宗に着せたのでは・・・」と想像できるとのこと。それにしても貴重なものをいただき、感謝に堪えません。
 もう一つ、この家紋については面白いエピソードがあります。2年前、NHK大河ドラマ「篤姫」の放映中に伊達宗城(8代公)役で出演されていた森田順平氏が博物館に別の番組の収録のため来館されたことがあります。森田氏との話の中で、「伊達宗城役は来週の出演で最後となるけれど、着ていた裃の家紋が仙台笹だったような気がするのでよく見ていて下さい。」とのことでした。結果は「宇和島笹」で、「役者さんは細かいところにまで気がつくのだなあ。」と彼の宿題ができ安心した次第でした。