2011年11月2日水曜日

紅ミュージアム

素晴らしい出会い、素晴らしい企画、素晴らしい技術

出会いは3年前、公益財団法人宇和島伊達文化保存会評議員の山中先生の紹介だった。香道具に興味がおありとかで博物館を訪れていただいた。それが、伊達家に伝わる「十種香箱」の復元制作プロジェクトに繋がっていく過程は必然であろうか。このプロジェクトに携わった方々、紅ミュージアムの学芸員はじめ皆様方に深い敬意と企画展の成功をお祝い申し上げます。

このミュージアムは年間通しての常設展と企画展を行っている。常設展は商品としての「紅」を中心としたもの。企画展は日本人の歴史的な技術を中心に据え見応えのあるものを毎回、展示している。下記のものは紅ミュージアムのホームページより抜粋した案内である。

伊勢半本店 紅ミュージアムは、紅の歴史と文化、そして江戸から続く紅屋である当社が、創業時から今日まで守り続けている紅作りの「技」を伝えるためのミュージアムです。
かつては、「紅」といえば紅花から作られる口紅のことを指しました。しかし、女性の唇を優しく彩ってきた赤色は、時代の変化や紅屋の衰退とともに失われつつあります。当社は江戸時代から続く最後の紅屋として、これから先の世にも紅の文化と技を途切れることなく繋げていくことを願い、紅ミュージアムを設立しました。
当館は、紅の歴史的背景や諸相を紹介する資料室と、紅の色彩的な魅力を体験していただくサロンとによる2つのゾーンから構成されています。紅を見て、紅に触れ、紅を知る―。日本人の生活を豊かに彩ってきた美麗な赤を堪能する空間、それが紅ミュージアムです。