2011年12月29日木曜日

企画展「松根東洋城」

3年前より、常設展と併設で企画展を始めている。意外と知られていないが、今後、力を注いでいきたいと考えている。スタンスとしては「特別展」につぐものの位置づけである。

今回の企画展は「松根東洋城」である。俳人として有名であるが、書に表すことはあまりしなかったと聞いている。石碑も多く残っているが、今回展示されているものの内、北条鹿島の石碑の下書き、伊達博物館にある石碑の漢詩の軸など非常の珍しいものがある。また、東洋城の俳句結社「渋柿」の冊子も同時に展示している。


金剛山大隆寺にある松根東洋城の墓



2011年12月8日木曜日

2012年前期展

師走る12月となり、今年もあとわずかになりました。今年の後期展も12月25日で終了します。2012年の前期展は1月4日より開催します。そのための展示替え準備が着々となされています。展示替え期間は12月26日(月)~28日(水)となっています。

2012年前期展テーマ

伝える ~調度や書画類にみる伝える心~

2011年12月4日日曜日

出前授業・迎え授業

出前授業

平成20年度より始めた出前授業
仕掛け人は宇和島歴史文化研究会の現事務局長さん
子どもたちの歴史離れと博物館に来る機会が減っているのを憂えての新しい事業で
全面的に公益財団法人宇和島伊達文化保存会の協力の下行ってきている

特筆すべきは古文書等、すべて本物を展示していることである
他では類を見ないことである

最初の挨拶は宇和島歴史文化研究会の赤松副会長



2011年12月1日木曜日

瑞鳳殿

瑞鳳殿(ずいほうでん)は、仙台市都心部の南西、広瀬川の蛇行部に挟まれた経ケ峯にある伊達政宗を祀る霊廟。「経ケ峯歴史公園」内にあり、「経ヶ峯伊達家墓所」として仙台市指定史跡となっている


2011年11月28日月曜日

仙台市博物館

仙台市博物館

仙台市都心部西側にある仙台市立の博物館
江戸時代に仙台城三の丸として使用されていた地にあり、現在は青葉山公園の一部

約束の9時に訪れると、副館長さんの出迎えを受け恐縮する
来年度の特別展にお借りするお礼のご挨拶と大震災のお見舞いをかねての訪問
皆様方の歓迎に感謝を申し上げます

昨年のニューリアル開館から一年・・・3月11日未曾有の大震災を受けた殿堂
耐震の設計とLED照明化した館内は幸い大きな被害は無かったとのこと
しかし、再開館までは安全など考慮し、2ヶ月以上掛かったとか
館長さんを始め、館員の皆様方の努力と実践に対して敬意を表します


2011年11月27日日曜日

瑞巌寺

来年度秋の特別展でお借りするため瑞巌寺へご挨拶に参りました。11月20日だったのですが、紅葉は真っ盛りで非常に心癒やされました。例年に比べ2週間遅いとか。

参道と表門

遙か彼方に見えるのが表門
津波はここまで押し寄せてきたとか
津波というより高潮のように水がじわじわと押し寄せてきた感じだったとか
樹齢400年以上の杉並木


 臨済宗瑞巌寺
江戸時代に入って伊達政宗が禅僧虎哉宗乙の勧めで円福寺復興を思い立ち、慶長9年(1604年)から14年(1609年)までの工事で完成させた。今に伝わる桃山様式の本堂などの国宝建築はこの時のものである。このとき寺の名を改めて「松島青龍山瑞巌円福禅寺」と称した。一時住持が不在だったが、寛永13年(1636年)に雲居が入り、伊達氏の保護もあって隆盛をきわめた。この際、それまで瑞巌寺とは別個に存在した五大堂が、瑞巌寺の管理下に入った。政宗の隠し砦という説もある。

2011年11月24日木曜日

予告!

「愛媛南予いやし博2012」
愛媛県宇和島圏域観光振興イベント

平成24年4月14日(土)~5月13日(日)春期展
政宗と秀宗 序章

平成24年9月7日(金)~10月8日(月)秋期展
政宗参上! -仙台藩伊達家と宇和島藩伊達家-

2011年11月19日土曜日

頑張ろう東北!

昨日、商工会議所青年部の方から突然の電話
「明日、福島県の中学生30名ほどがお伺いしたいのですが・・・」

ここ数日、東北からの依頼が続いている
20日には姉妹都市大崎市より臥龍梅の寄贈のため市職員が・・・
23日には仙台市富沢遺跡保存館の団体の方たちが・・・

反対に宇和島より21、22日には御当主と共に仙台藩伊達家、仙台市博物館、瑞巌寺、瑞鳳殿にご挨拶に行きます。このようなときには、やはり、宇和島のルーツは東北地方という感じがします。

福島三中の生徒たち
案内は当館学芸員、オレンジのジャンパーが商工会議所青年部の方たち


2011年11月16日水曜日

現地説明会

秋晴れの11月13日(日)宇和島城で式部丸跡発掘調査の現地説明会が開催された。10時からと13時半から2回行われたが、興味もあり参加させていただいた。文化課の職員の方々は前日より準備され、大変であったと思われる。この式部丸は山崎式部(秀宗の時代)の住居跡と言われ、この上部の代右衛門丸とともに現在調査中とのことである。(代右衛門丸は一昨年現地説明会があった)

上り立ち門から上がり、右手(これが普通の登城経路)虎の口。非常に狭く左手の石垣が崩れかけで現在、修復調査中とのこと。普通は立ち入り禁止である。


2011年11月11日金曜日

妙長山法圓寺

山門

お通り橋からまっすぐ進むと山門に至る
この寺が伊達家の菩提寺と言うことはあまり知られていない

秋晴れのある日、ボランティアの方々が清掃することを聞いて、お寺を訪問した
お寺では老朽化した山門の補強工事中であった


2011年11月10日木曜日

楠本イネ

 楠本イネは、幕末に日本に来ていたシーボルトの娘である。彼女は波乱の生涯を送った幕末の女性として名高い。また日本で最初の産婦人科の医者として有名である。イネは、シーボルト門下の宇和島藩二宮敬作から医学の基礎を学び、石井宗謙から産科を学び、宇和島藩伊達家に招かれていた村田蔵六(後の大村益次郎)からはオランダ語を学んだ。宇和島では大村益次郎(村田蔵六)宅とは、神田川を挟んで、近くに住んでいた。

神田川にかかる御通橋

この橋名は歴代の御当主が法圓寺へ墓参の時に通った由来からである。

東温市にある坊ちゃん劇場ミュージカル、来年度はイネの生涯を描いた「幕末ガール」

2011年11月10日愛媛新聞によると、西予市ではイネの先生である二宮敬作の生涯を大河ドラマ化するため、誘致を打ち出したそうである。

2011年11月4日金曜日

天赦園が面白い

菊薫る秋の天赦園

7代藩主宗紀が築いた天赦園、次々と新しい試みがなされている
春は2ヶ月にわたって茶会が開催された
伊達博物館特別展協賛の「手に触れる鑑賞会」「集まれDATEキッズ!」も行われ、定着してきた
そして今、菊花展
懸崖菊はまだ先だが、大輪は見事に咲いている
個人の方が丹精込めて育てられたものを入園者に見てもらおうと企画している

写真は潜淵館右手


2011年11月2日水曜日

紅ミュージアム

素晴らしい出会い、素晴らしい企画、素晴らしい技術

出会いは3年前、公益財団法人宇和島伊達文化保存会評議員の山中先生の紹介だった。香道具に興味がおありとかで博物館を訪れていただいた。それが、伊達家に伝わる「十種香箱」の復元制作プロジェクトに繋がっていく過程は必然であろうか。このプロジェクトに携わった方々、紅ミュージアムの学芸員はじめ皆様方に深い敬意と企画展の成功をお祝い申し上げます。

このミュージアムは年間通しての常設展と企画展を行っている。常設展は商品としての「紅」を中心としたもの。企画展は日本人の歴史的な技術を中心に据え見応えのあるものを毎回、展示している。下記のものは紅ミュージアムのホームページより抜粋した案内である。

伊勢半本店 紅ミュージアムは、紅の歴史と文化、そして江戸から続く紅屋である当社が、創業時から今日まで守り続けている紅作りの「技」を伝えるためのミュージアムです。
かつては、「紅」といえば紅花から作られる口紅のことを指しました。しかし、女性の唇を優しく彩ってきた赤色は、時代の変化や紅屋の衰退とともに失われつつあります。当社は江戸時代から続く最後の紅屋として、これから先の世にも紅の文化と技を途切れることなく繋げていくことを願い、紅ミュージアムを設立しました。
当館は、紅の歴史的背景や諸相を紹介する資料室と、紅の色彩的な魅力を体験していただくサロンとによる2つのゾーンから構成されています。紅を見て、紅に触れ、紅を知る―。日本人の生活を豊かに彩ってきた美麗な赤を堪能する空間、それが紅ミュージアムです。


2011年11月1日火曜日

館長室天井修理

天井張り替え
大雨で雨漏りがひどく、屋根の修理を行っているが、それに伴い天井のクロスを張り替えた。


2011年10月24日月曜日

秋の茶会

「ちゃかぽん」は井伊直弼のあだ名。14男の直弼が井伊家の跡取りになり、大老になって国を動かすようになる前、武道は勿論のことながら日柄一日(茶・歌・鼓)三昧に明け暮れた日々であったことから家臣たちの陰口。その中でも茶道は石州流で非常に熱心であった。

このように武士の中では趣味としてだけでなく、交流の場としてとして、お茶は切っても切れないものであった。武家茶道には御家流(家康)・鎮真流・織部流 ・小堀遠州流・有楽流などがあります。宇和島藩伊達家は代々「平戸藩松浦鎮真」が始めたと言われる「鎮真流」です。その秋の茶会が金剛山大隆寺であり、訪れました。

伊達家の菩提寺金剛山大隆寺より城を望む
同じく菩提寺の龍華山等覚寺からも城が見える


2011年10月22日土曜日

雨漏り

伊達博物館は平成11年に大規模改修を行っている。そのとき手つかずだったのが館長室である。つまり昭和49年来の様相である。しかし、年月には勝てず、雨漏りがひどくなってきた。そこで今回、補修となった。早くしたかったのであるが、特別展中でもあり、終了を待ってのこととなった。

外から見た館長室


2011年10月18日火曜日

特別展「縁(えにし)」終了

10月11日よりお借りしていた品物の梱包作業を行った
約一月間であったが、職員は気を遣うことが多く、大変な特別展であった
収穫は他館との交流で、いろんな点での勉強になったこと

旗印の梱包作業
梱包は日通美専車の方々


2011年10月14日金曜日

番外「美沼劇場」

伊達博物館秋の特別展「縁(えにし)」に協力して頂き、9月8日(土)14:00~と19:00~の昼夜2回映画「桜田門外ノ変」を上演していただいた。館長さんを始め、協力していただいた方々にお礼申し上げます。
上演に当たり、映画の見所について5分程度、話をしてもらえないかという依頼を受け、コスモスホールに出かけた。予想を遙かに超える観客の皆さんで一安心した。そのときの挨拶文を掲載する。

【 桜田門外の変案内 】
伊達博物館秋の特別展に協力していただく形で「桜田門外ノ変」上映していただくことになりました。安岡館長さんを始めご尽力いただいた方々にこの場をお借りして深くお礼を申し上げます。
一身に
  責負いまして
      立ちましし
    大老ありてこそ
        開港はなりぬ   井伊文子
琉球王尚家の御子孫で16代彦根藩主井伊直愛(なおよし)に嫁がれた文子様の和歌です。
井伊大老の決断によって今の日本があるという和歌で彦根城内の庭園、玄宮園に石碑があります。歴史において人を描くとき、見方により良きにもなり、悪しきにもなります。この桜田門外ノ変は水戸藩士の目線で描いたもので宇和島大好き人間として知られた作家吉村昭の原作です。映画化するため2億5千万円かけ水戸市内に桜田門を復元しました。
 3月3日大雪の朝、桜田門外ノ変が起こります。このとき井伊大老が駕籠の中で敷いていた敷物と大老を守った侍の刀が現在、伊達博物館特別展で展示中でございます。
 内容は映画を見てのお楽しみと言うことで、最後の場面に注目していただきたいと思います。倒幕のため江戸に進軍した官軍、東征大総督有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみや たるひとしんのう)を後ろに先頭を切って、馬上進むのは西郷隆盛と宇和島藩伊達家の林玖十郎です。史実では白毛のかむりと言うことですが、この映画では竹に雀の宇和島笹の陣笠をかぶっています。
 そしてエンディングになります。アランの「悲しみは雪に眠る」が静かに流れます。この場面、お見逃し無く楽しんでください。

2011年10月12日水曜日

茶花

千利休によって確立された茶道は現在まで、いろんな流派によって受け継がれている。博物館も茶道具を展示することが多く、研究しなければならない。茶道の先生に教えていただく機会があり、茶花について面白い話をお聞きした。

茶道家は足腰を鍛えねばならないというもの。つまり床の間に生ける茶花を山野で見つけなければならないというもの。ただ、飾っておくだけではいけないようだ。

茶花については次の項を参考にされたい。

茶花(ちゃばな) とは、茶室に生ける花を云いますが、茶室にも草庵、書院、広間の別があって、これらの各室に生けられた花を茶花と称しますが、普通茶花と云えば草庵式の茶室に生けられた花をいいます。
茶室においては、掛物と花を同時に飾らないのが正式で、両方一緒に飾るのを「双飾り(もろかざり)」といい略式の扱いで、掛物が長い場合は花入は床柱の釘に掛け、横物の場合には花入は下に置きます。
花の入れ方としては、『南方録』に利休の言葉として「花は野にあるやうに」、「小座敷の花は、かならず一色を一枝か二枝、かろくいけたるがよし。勿論、花によりてふわふわといけたるもよけれど、本意は景気をのみ好む心いや也。四畳半にも成りては、花により二色もゆるすべしとぞ。」とあるように「一種二枝」というぎりぎりまで絞り込んだ花を、作為的なものを排しながらも、人手を加えることにより、「花入に入れた花としての自然」を生み、そこに野に咲く花の本質を表現することにより、かえって自然の花の美しさを際立たせるのを本意とします。

天赦園で開催された茶会(手に触れる鑑賞会)


2011年10月11日火曜日

手に触れる鑑賞会

秋の特別展恒例となった「手に触れる鑑賞会」が今年も天赦園で開催された。
特別展と関連がある大名家や品物を展示するのは勿論のことながら身近に見ることができ触れ、鑑賞できることはすばらしい。
お茶の世界を身近に感じることができ、評価は高く、今年も定員以上の方々に楽しんでいただいた。


天赦園「潜淵館」の床の間


2011年10月4日火曜日

ひこにゃんイベント

伊達博物館特別展「縁(えにし)」のため特別参加してもらった
日本一のゆるキャラ「ひこにゃん」
朝一番に来られた方は広島から
ひこにゃんの追っかけは日本中至る所にいるとか
天衝脇立もりりしく、招き猫とは思えないりりしさである



宇和島城ご案内

定刻9:00に桑折家(宇和島藩家老)長屋門前で待っていた廣瀬学芸員
宇和島城に関しての説明は彼に勝るものは居ない
名刺交換後、御案内に出発する



天赦園ご案内

到着後、慌ただしかったが、時間調整のため天赦園をご案内することとなった

国指定名勝「天赦園」

回遊式庭園で7代宗紀公が7年の歳月を費やして築く
借景は宇和島の後ろにそびえる鬼ヶ城


井伊直岳様を迎えて



宇和島城(別名「鶴島城」)

予定ではゆっくりしていただくはずだったのですが、慌ただしい日程になり、恐縮しました。笑顔を絶やさず、心配りをしていただいたことに感謝いたします。これからも宇和島藩伊達家とのご親戚付き合いは勿論のこと、博物館同士でも協力できることを祈念致します。

日程
10月1日(土) 13:43 JR宇和島駅お迎え
14:00 天赦園ご案内

15:00 竜華山等覚寺秀宗墓所参拝
16:00 金剛山大隆寺亀姫墓所参拝
本堂にて亀姫位牌参拝
18:00 宇和島市・伊達文化保存会による歓迎会
10月2日(日)  9:00 宇和島城ご案内
10:50 伊達博物館ご案内
11:30 天赦園にてひこにゃんイベント参加
12:00 「さがの」にて昼食
13:10 「きさいや広場」ご案内
13:55 JR宇和島駅より彦根市役所職員とともに彦根へ 

2011年10月3日月曜日

井伊家御当主直岳様来宇!

伊達博物館秋の特別展「縁(えにし)」にあわせ、彦根藩井伊家18代当主井伊直岳様をお招きしました。宇和島藩抱けてとのつながりは、初代直政公の娘亀姫様が秀宗に嫁いだことによるものです。宇和島城が見える竜華山等覚寺の秀宗の墓にお参りされる直岳様


2011年9月29日木曜日

天赦園 秋

特別展で忙しい中、打ち合わせがあり天赦園を訪れた
1,2日はひこにゃんのイベントのため多くの子どもたちが来園する
担当の方たちの苦労
お茶会やひこにゃんのイベントが成功するよう芝刈りや選定、庭園整備をされている


天赦園から宇和島城

天赦園は7代宗紀公が7年の歳月を費やし構築した回遊式庭園
隠居した後もこの天赦園で書三昧で養子宗城、我が子宗徳の相談役として活躍した
我が国唯一の百歳大名


2011年9月25日日曜日

伊達家墓所清掃

縁(えにし)

9月22日17:30宇和島市野川の金剛山大隆寺と龍華山等覚寺に多くの人が集まった。
総勢160人とか(9月25日愛媛新聞より)
この集まりの企画者は宇和島市「無名会」の方々
宇和島のため何かをしようという会の趣旨に沿って定期的に伊達家の墓所の清掃を行っている
ほかの活動もされているが略する
この場所は金剛山大隆寺山門前で、主に南予庁舎の方々と市民の有志の方々

2011年9月24日土曜日

特別展記念イベント


ひこにゃん来宇!

日本一のゆるキャラ「ひこにゃん」が宇和島市天赦園に来ます
伊達博物館秋の特別展記念イベントとして出陣します
時間設定がありますので、この時間以外では見ることができません
他の時間帯ではほかの場所で出陣するのです

期日:平成23年10月2日(日)
場所:天赦園芝生広場
出陣時間:第一回 10:00~10:25
第2回 11:30~11:55

南予地方のゆるキャラクターも集合します

なんにゃんちゃん、もーに-くん、もーにーちゃん、にゃんよ

イベント時間は10:00~12:00です
なお、駐車場は天赦公園か博物館横の市営駐車場をご利用ください

写真は彦根城広場に出陣した「ひこにゃん」



国宝「彦根屏風」入れ替え

「彦根屏風」撤去

展示期間13日

愛媛日本通美術専門車の方2名16:00着待機
国宝「彦根屏風」撤去は16:50

2011年9月23日金曜日

出前授業・迎え授業

国宝見学

出前授業は3年目を迎えている。小学校だけでなく、今年度は中学校にも出向いた。
今回の特別展では、出前授業を実施した学校が、生の博物館を見るため訪れてくれた。
最初、ざわついていたが、彦根城博物館の大名道具の説明を学芸員より受けると静かになった。
歴史的価値のあるものを目の前で見聞きし、感動を覚えたに違いない。
おそらく、この児童たちが「国宝 彦根屏風」見る機会は将来においても少ないだろう。
今回の「迎え授業」はその点に於いても大成功であった。

今後、宇和島の歴史を辿り、郷土を理解し、郷土を愛する子どもたちの育成に力を注ぎたい


2011年9月22日木曜日

テレビ収録風景

9月14日(水)愛媛朝日テレビ「えひめのミカタ」の番組収録が伊達博物館第一展示室で行われました。この番組は10月3日(月)に放映されます・その収録予定は
 
14:00宇和島城紹介映像収録
15:00宇和島城インタビュー収録
16:00DATE博物館インタビュー収録
16:30DATE博物館紹介映像

ちょうど閉館の時間でゆっくりと撮影でき安心しました。石橋寛久市長さんのインタビューでは、「これからも宇和島市としては伊達文化を中核に据え大事にしたい。」という力強いコメントがあり、頼もしく感じました。NGなし、一発OK!



2011年9月18日日曜日

ギャラリートーク

試み

伊達博物館には伊達博物館協議会がある。この組織は博物館運営に関するご意見を聞く場でもあり、少しでも博物館事業を活性化するためにもうけられている。様々な諸事情があり、一昨年より再編された。その中でお客さんに喜んでいただく企画、ギャラリートークが始まった。

今年はロービーで行うより、実際に道具類の前で説明する方がわかりやすいということから館内をご案内しながら説明することにした。手狭な人数のため、土日祝祭日のみ、14:00から実施している。興味があるところのみの方も居られるし、最初から最後まで深く聞き入り、質問される方も居られる。やはり、対面説明はコミュニケーションの根本と思う次第である。


井伊家2代当主直孝所用甲冑と井伊家旗印


2011年9月17日土曜日

縁(えにし)_記念講演会

記念講演

博物館としては、初めての試みで「秋の特別展」に併せ。特別講演会を開催した。この講演会は主催者だけでなく、宇和島歴史文化研究会の方々に協力していただいた。この場を借りて感謝申し上げます。なお、当日の参加者は120名余で大変好評でした。

1 期日 平成23年9月10日 10:00~
2 場所 宇和島市総合福祉センター
3 講演 「井伊家伝来大名道具と彦根屏風」 彦根城博物館髙木文恵学芸史料課長補佐
      「井伊直弼・伊達宗紀密談始末記」 愛媛県歴史文化博物館藤田正学芸課長
4 主催 宇和島市・公益財団法人伊達文化保存会
  協力 彦根城博物館・愛媛県歴史文化博物館・宇和島歴史文化研究会


2011年9月16日金曜日

縁(えにし)_展示会場

右手は関ヶ原合戦図(第一展示室)
正面は伊達家の日の丸の旗印、井伊家の旗印


2011年9月13日火曜日

縁(えにし)_開会行事

開会行事

マスコミ関係者の方々をいれて60名近くの方に参加いただいた

会に先立ち、東北大震災で亡くなられた方のため、黙祷を捧げる


2011年9月12日月曜日

展示替え9月7,8日

常設展のものを出し終わり、7日、8日と関西日通のかた、愛媛日通の方による彦根城の名品を展示する。6日は無理をし、片付けに時間が掛かった。検品した学芸員と日通の方とがペアで展示していく。ハイケースのものは「変わり兜」


入り口前のハイケース


2011年9月10日土曜日

展示替え(9月6日)

秋の特別展の展示替えが始まった
最初の仕事として「佳姫さまの御駕籠」を収蔵庫に収納する作業。人数がいることから文化課長さんを始め、本庁の学芸員、財団のかた総出で作業をする。感謝!

ここには畳を敷き、彦根城博物館の「関ヶ原合戦図」と「馬印」を展示する。


2011年8月27日土曜日

宇和島藩伊達家

新しく出版された「宇和島藩」の紹介と宇和島藩の歴史を知るのに最適な本を紹介しよう。
歴史の本は難しすぎて取り付きにくいという方がいます。この二冊の本は読みやすく、また歴史に忠実で宇和島の歴史について学習するのに最適である。

☆ 「 宇和島物語 大君の疑わしい友 」 著作 谷 有二 1986年 株式会社未來社


☆ 「 シリーズ藩物語 宇和島藩 」 著作 宇神 幸男 2011年 現代書館


切手シート贈呈式

切手シートシリーズ
武具編の贈呈式が行われた

シリーズ第一は天赦園で行われたが、今回は伊達博物館で・・・
人気シリーズで第一シリーズは売り出してすぐに完売!

2011年8月25日木曜日

説明版

博物館前の道路に大きな柳の木がある。その下に古くなった説明版があった。字も薄れ読みにくいためと柱の鉄柱が腐って新規にやり直した。今回はこの市道(昔の偕楽園内)にあった西郷隆盛・伊達宗城の会見の松の説明も付け加えた。

古い説明版

2011年8月21日日曜日

搬入作業完了

日通美術専門車到着

学芸員二人とともに彦根城博物館を午前中出発し、延々と高速道を走り、宇和島に19日19時20分到着。空調の効いた4トン車。特別展のため4日間、彦根城博物館で検品作業、梱包作業をしてやっと到着、ご苦労様でした。

2011年8月12日金曜日

愛媛県立歴史文化博物館

秋の特別展のお願いに愛媛県立歴史文化博物館を訪れた。夏休みで特別展「昭和子ども図鑑」も開催され盛況であった。エスカレータで上がり、エントランスに入って驚いた。宇和島城が・・・

段ボールによる宇和島城の模型が精巧にできている。写真で楽しんでください。

愛媛県立歴史文化博物館玄関

2011年8月5日金曜日

和霊様

山家清兵衛屋敷跡
丸之内和霊神社
ここは大手門から堀(現在の国道56号線)を渡り、城内の一郭である
そこに山家清兵衛の屋敷があった


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2011年8月1日月曜日

山家忌(おたまやさま)

金剛山大隆寺

西の谷にはおたまやさんといい宇和島の人たちに親しまれている山家清兵衛廟が建っている。忠臣、山家清兵衛と宇和島藩領の民百姓から親しまれてきた人物である。清兵衛の暗殺には諸説あるが、現在では秀宗の上意討ちと決定づけられている。しかし、勧善懲悪を好む人も多く、悪家老の登場説も根強い。東の谷には伊達家歴代の当主の墓が祀られている。





2011年7月29日金曜日

博物館協会

博物館と名前が付く館は数多いけれど博物館法を満足させている館は少ない。日本ではその博物館の組織化を行っている。縦の組織としては「愛媛県博物館協会」「四国博物館協会」「日本博物館協会」である。それとは別に「西日本博物館協会」という組織もある。

7月、8月の月はその総会が行われる。県博物館協会は「愛媛県立美術館」で15日に総会が行われた。四国地区に関しては「香川県立ミュージアム」で21日、22日の両日開催された。議題は両者とも行事報告、決算報告、行事計画、予算審議である。その後、講演会がもたれる

愛媛県では、三浦アートヴィレッジの寺村尚起ゼネラルマネージャーさんが講演された。故三浦保氏が作られた美術館であり、地域に親しまれるものにしたいとのこと。悩みは知名度がまだまだということ。


忙しさを楽しもう
三浦保氏の今週の言葉より


2011年7月22日金曜日

山家清兵衛公頼

21日より29日まで「山家清兵衛」公の甲冑と佩刀を特別展示します。個人お持ちの方のご厚意で3年前より実施しています。

伝 山家清兵衛所用甲冑


宇和島市では「和霊さん」の愛称で知られている山家清兵衛は最上の出身、伊達政宗に仕え、その知力は計り知れないと言われていました。長男秀宗が宇和島10万石に配置された折、政宗は重臣57名(伊達57騎)を秀宗のため、付けてやります。その中でも政宗の「覚え」に記載されている家老職「山家」、「桜田」、「志賀」は有名です。

伊達家五代藩主村候による山家清兵衛の肖像画


山家家の家紋は「対(むか)い波」と「釘抜き」

対い波紋
釘抜き紋

対い波紋は肖像画の陣幕に描かれている
釘抜き紋は和霊大祭の時に氏子たちが着る法被の背に描かれている

宇和島騒動(詳細は別項で)の後伊達家では、山家清兵衛公を祀るため「和霊神社」を建立します。その祭りが23,24日で走り込みで有名です。しかし、最近では「牛鬼まつり」と名前を変え、本来の祭りの意義が薄れているような気がしないでもありません。

山家清兵衛の暗殺は、旧暦6月の晦日となっています。菩提寺の金剛山大隆寺では7月29日を命日としてお祭りをしています。当日、本堂では宇和島騒動の挿絵が屏風に張られ、物語としても楽しめます。宇和島人としては是非参拝を・・・