2014年2月15日土曜日

平成26年 「ひな人形とひな調度展」 開催中です。

  平成26年も恒例の『ひな人形とひな調度展』を開催いたします。今年は7代藩主夫人の観姫(みよひめ)が所有していたひな人形や館蔵品である『有職雛』(ゆうそくびな)の展示に加えて、宇和島伊達家に伝来する品々の中から、伊達政宗直筆の書状、初代藩主秀宗が父である政宗から拝領した「香木 銘『柴舟』(しばふね)」、「唐物小茄子茶入(からものこなすちゃいれ)」をはじめ、あでやかな美を誇る織物「蜀錦」(しょっきん)など、貴重な美術品を併せて展示しています。ぜひ大勢の皆様のご来館をお待ちしております。


◇ 期間: 2014年2月15日(土) ~ 4月6日(日)

◇ 期間中の休館日: 月曜日、但し祝日の場合は翌火曜日

◇ 開館時間: 午前9時 ~ 午後5時  (受付終了16:30)

◇ 入館料: 大人500円 大・高生400円 中学生以下無料 団体(20名以上)並びに敬老手帳

 及び身体障害者手帳をお持ちの方は 大人400円 大・高生200円

 
(有職雛:伊達博物館蔵)


雛祭り(ひなまつり)の語源とは?

「雛祭り」という言葉が使われるようになったのは江戸時代からと言われています。平安時代、貴族のあいだにあった「ひいな遊び(人形遊び)」と、身体につく災いを紙人形に移し、川や海へ流すという「巳日祓」(みのひはらえ)とが結びついて今日行われるような「雛祭り」の原型ができたそうです。



















有職びな(ゆうそくびな)とは?

有職雛(ゆうそくびな)とは公家のしきたりや装束を忠実に再現したひな人形のことを言います。17体の人形と約210点にも及ぶ調度品、本膳20人揃が一組になっています。このひな人形が横幅7.5mもあるひな壇に飾られる姿はとても見応えのあるものです。丹精こめられた人形達の姿をご覧ください。

このひな人形は、大正13年(1924)にひな人形細工師である大木平蔵(おおきへいぞう)によって作られたもので昭和49年(1974)に当館の開館を記念して宇和島市の名誉市民大宮庫吉(おおみや・くらきち)氏のご夫人によって博物館に寄贈されました。

今回は「有職びな」についてご紹介しました。次回も多くの展示品について紹介していく予定ですのでお楽しみに。