2013年10月19日土曜日

「長寿、宗紀展 長寿大名100年を謳歌」 後期展を再開しました。

好評のうちに平成25年度特別展「結の華 佐賀鍋島家と宇和島伊達家の幕末・明治」が終了しました。会期中は大勢の皆様が博物館を訪れていただき、誠にありがとうございました。引き続いて後期展「長寿、宗紀展 長寿大名100年を謳歌」を再開します
   

長寿大名として名の知られる宇和島伊達家7代藩主宗紀(むねただ)。100年(公式記録)という長い年月を生きる中、政治家として敏腕をふるう一方、趣味の世界でも遺憾なく才能を発揮しました。本展示会では、伊達家に伝来する宗紀所用の品やその人柄が偲ばれる品、また正室 観(みよ)姫の実家である佐賀鍋島家にちなむ華やかな品など、1世紀を生き抜いた長寿大名ゆかりの品を一挙に公開します。多数の皆様の来館をお待ちしております。

展示期間: 平成25年10月19日(土)~12月25日(水)
休 館 日 : 月曜日 ※月曜日が祝祭日の場合は月曜開館、火曜日休館           
  
 


 
【写真】7代藩主 宗紀肖像(公益財団法人宇和島伊達文化保存会蔵)
          扁額「楽春」(宗紀)筆 (公益財団法人宇和島伊達文化保存会蔵)

 
(展示内容について)
 
第1展示室(宗紀と筆) 
  能筆家として知られる宗紀直筆の書や愛用の文房具類に加え、その精神世界を彷彿とさせる品を紹介します。
 
第2展示室(宗紀の春)
  正室観(みよ)姫の実家である佐賀鍋島家にちなむ華やかな品を紹介します。伊達家に伝来する鍋島家の家紋・杏葉紋(ぎょうようもん)の付された調度品や佐賀ゆかりの品など大名家ならではの婚礼調度品を中心とした展示です。
 
第3展示室(福寿、宗紀)
  宗紀の長寿祝いの品などを紹介します。明治22年に開かれた百歳祝いの様子、隠居後余生を過ごした天赦園の様子や宗紀自作による作品も併せて公開します。
 
  また、第3展示室内において、修復作業を終えた「東海道五十三次蒔絵組盃」を特別公開します。現代の蒔絵職人による洗練された技巧の成果をご覧いただけます。
 
 
 
 特別展の会期中、市内の小・中学生の皆さんも伊達博物館を訪れました。学芸員の説明に熱心にメモを取る姿も見られ、頼もしく感じました。 
10月3日、三浦小学校の5、6年生の皆さん
10月10日、城南中学校1年生の皆さん






熱心に学芸員の説明を聞いていました。

 

 特別展に合わせてお借りした佐賀鍋島家の貴重な品々を梱包、整理しました。併せて後期展の展示替えを行いました。数多くの品のなかで最も大変な作業はモルチール臼砲、ボンペン野戦砲です。重さは600kgあり、学芸員だけでなく専門の業者の方が取り組んでいただきました。
 
重さが600kgのモルチール臼砲。5人がかりです。

細心の注意を払って作業中です。



梱包作業を終え、あとは佐賀まで運搬です。