2012年7月1日日曜日

木村宗慎先生講演会

2012年6月29日(金)ひめぎんホールにて第55回四国地区小学校長教育研究大会愛媛大会、第49回愛媛県小中学校長会研究大会松山大会が開催された。伊達博物館協議会委員である木村宗慎先生の講演があることから、来賓として招かれた。700人の校長先生方の前で「茶は何をたてるのか -躾とおもてなし-」の演題で1時間15分、瞬く間に過ぎたような素晴らしい講演であった。

 
700人の校長先生方を前にした木村先生

言葉では緊張したと言いながら、行動は非常に落ち着いて盤石なもの
これは場数か、それとも生まれつきか?


演題

印象に残った内容は、日本の芸能文化はほとんどのものが神に捧げるもの
その中で特異なのが「お茶」
これは人に差し上げるものであり、人との交わりの中で育ったもの

自分の人生とお茶
宇和島で暮らした小学校時代、中学高校で暮らした松山の寮生活
その頃からお茶のお稽古に京都まで通っていた


利休の言葉、お茶の世界の言い伝えのお話し

茶十徳

「諸天加護」お茶は強く根をはり、一年中緑を保ち、その生命力があなたを守ります

「無病息災」
お茶は養生の仙薬ともいわれ、効用は様々あり、毎日を健康に暮らすことができます

「父母孝養」
お茶の深い味わいは素直な心を芽生えさせ、父母への感謝の心を育みます

「朋友和合」
一服のお茶が楽しい語らいを生み、家族の団らんや友愛の心を育みます

「悪魔降伏」
お茶の香気やビタミンCで疲労は解消され、心の迷いまでも払拭されます

「正心修身」
茶道として活きている風習は、精神修養の効果があります

「睡眠自除」
お茶は神経を活発にさせ、頭脳と血液の循環を増進し眠気を払います

「煩悩消滅」
お茶の香気は、わずらわしい世事の疲れを忘れさせ、清々しい気持ちになります

「五臓調和」
お茶に含まれるたくさんの保健成分が体全体のバランス維持に役立ちます

「臨終不乱」
お茶は昔から仙薬として珍重され、愛飲が心の平静を保ち、天寿を全うできます

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