2012年8月30日木曜日

金茶糸五枚胴具足瑞巌寺へ

秋期特別展の集荷作業開始

公益財団法人宇和島伊達文化保存会の「政宗所用金茶糸五枚胴具足」を
瑞巌寺宝物館に貸し出しする作業が行われた。
指示するのは愛媛日通松山支店の河上建二氏。
彼については平成21年8月18日の愛媛新聞(展覧会をつくる黒子役)に記載されている。
この仕事歴15年以上で安心して仕事を任せることのできる人である。

 


メンバーは昨年の彦根城博物館の集荷担当者でおなじみの方々である。
梱包材料は薄様と言われる紙と綿、そして紙紐。
最後は段ボールへ・・・


甲冑本体
五枚胴とは正面に大きな板を、両脇腹に2枚づつ、計5枚による胴である。
別名「雪ノ下胴」、「仙台胴」とも言う。
甲冑製作集団が鎌倉雪ノ下に住んでいたことからこの名前が付いた。
政宗愛用の甲冑はこの雪ノ下胴が多い。


胴回りは特に注意が必要のようだ。
織り込みながら紙紐で丁寧に縛る作業を行っている。


甲冑の部分を計算に入れた段ボールに納める。
一つ一つプリントされ、段ボール箱に貼られたリスト。


完全空調された美術専門車に荷積み・・・
宇和島から東北の仙台瑞巌寺までの遠距離を走る。


運転は3人が交代しながら2日間掛けてひたすら走る。
一日目の宿泊は京都。
帰りには瑞巌寺、仙台市博物館、京都に寄り、検品、集荷作業が待っている。
この場所に帰ってくるのは9月1日夜。
ご苦労様です。行ってらっしゃい!


2 件のコメント:

さんのコメント...

 私たちは、「凄~い!」「見事だね~!」という思いで、ある意味簡単に見ていますが、その裏にはこのような地道な作業を着実にこなしておられるのですね。本当にご苦労様です。

 以前、館長さんから水戸光圀翁が読まれたという和歌を教えていただきました。
「ただ見れば 何の苦もなき水鳥の 足に暇なき 我が思いかな」
まさに、この和歌の通りなのですね。

 まもなく「政宗見参!」ですね。とても楽しみです。職員の皆さんのご苦労を思いながら見たいと思います。大変ですが頑張ってください。

伊達者   さんのコメント...

隆 様
宇和島市立伊達博物館はいろんな方に支えられ成り立っています。今年の特別展はその集大成です。美専の方たちの力は大きいと思います。またヒューマンネットワークも幅広くなっています。木村氏が四国小学校校長会・愛媛県小中学校校長会で御講演して頂いた以後、校長先生方が相当数来館して頂きました。今日もお一人・・・
博物館の裏舞台、可能な限り記事にしたいと思います。励ましの書き込みありがとうございます。