2013年2月20日水曜日

ひな人形展 展示替えの舞台裏

春一番!「伊達博物館ひな人形展」
 
伊達博物館では毎年、恒例のひな人形展を明日から4月7日(日)まで開催します。
この間、市内の保育園、小学校低学年の児童に皆さん方が大勢来館して楽しんでもらいます。
それだけでは無く、人形愛好家の方々も全国より来館してくださり、ありがたく思っています。
今日まで展示替え、明日21日(木)からです。
写真は大宮家よりご寄贈頂いた丸平大木人形展、5代目大木平蔵作(大正雛)。
見事な男びな、女びなです。




 
 
ひな壇の設置
 
幅7m50cm、5段雛飾りとしては最大級のもの。
ひな壇の組み立ても半日かかります。館員7名+臨時職員1名全員がかかります。
 

 
場所設定
 
毎年行っていますが、最初の出だしを間違うとやり直さなくては成らず、神経を使います。
メジャーで測り、台の位置決めを行います。
 

 
くさび
 
台はもともと大宮家の物です。記号で組み立てやすくはしていますが、大変な作業です。
写真は固定するためのくさびを打ち込んでいるところです。
 

 
ひな壇の骨格が完成
 
人間の背から考えていかに大きなひな人形かが分かると思います。
 

 
緋毛氈
 
この毛氈の大きさが半端ではない。
館員総出で台に懸けていきます。
館員の仕事は押しピンで緋毛氈を留めているところです。
画鋲も赤布で覆いを掛け、工夫しています。
予算が無いのと人員が少ないため、全て館員の手作りです。
 

 
完成
 
このひな人形の開梱には約半月、展示は2日かかります。
子ども達、お客様方は結果しか見ないと思います。
館員達の苦労、特に学芸員の苦労は計り知れません。
この大宮家のひな人形の他、将軍家茂の「銀製小ひな」「仙台伊達家からの「雛調度」も・・・
あわせて今年も佐賀鍋島家の観姫様持参の亨保雛も展示しています。
 


2 件のコメント:

伊左大夫 さんのコメント...

きらびやかな舞台裏には館員皆様の涙ぐましい努力あり。
お疲れさまです。
さぞ壮観なことでしょう。都合がつけば是非拝見したいところですが、なかなか・・・(^^;
この努力の結晶がたくさんの拝観者に見てもらえることをお祈りしています。

伊達者   さんのコメント...

伊左大夫 様
 何時も書き込みありがとうございます。展示にも力が入ります。地方の小さな博物館、館員の協力無しでは前に進めません。
 昨日は国立国文学研究所の方々6名が、調査研究の来られていて、完成したひな人形を観て頂きました。喜んで頂き、疲れも飛びました。