2010年12月5日日曜日

寄贈と寄託

 今日、松山在住の方より伊達家に関する文書類を寄贈したいとの申し入れがありました。いつものことながら「寄贈」ですか、それとも「寄託」ですか。の確認をしました。伊達博物館は市立ですから、寄贈となると宇和島市へとなります。寄託は御預かりするものです。しかし、あくまでも「伊達博物館」ですから伊達家関連のものとしています。寄託品も収蔵庫の大きさにも限りがあり、その都度、検討します。しかしながら資料や物の散逸を防ぐため、出来る限りの努力は怠っていません。今日の投稿は博物館用語の解説ですね。

 参考までに、京都国立博物館や奈良国立博物館などは各お寺さんからの寄託が多く、年明けには挨拶回りでひと月近く掛かるそうですよ。

2 件のコメント:

レキハク友の会 さんのコメント...

勝手に寄託をしていて・・・
挨拶回りが必要なのでしょうかね?

伏して寄託のお願いをするのでもないのに。
非常に面白い情報です。

伊達者   さんのコメント...

 当然、国宝級のものは、次の世代に受け継ぐべきものです。国立ですからそれを実践していく必要があります。しかし、世の中では寄託に名を借りた倉庫代わりに使う人もいるとか。

 寄託されているものは、博物館の企画によって展示ができます。運ぶための美術専門車も要らないし、人件費も助かります。持ちつ持たれつなんです。そのためのご挨拶だろうと思います。

 今年の正月番組で、東博、京博、奈良博。九博それぞれの特徴の特番がありました。この寄託による挨拶回りもありましたね。